本部通信 2023年3月

2022年が早くも3月となりました。最近は当然のことのように東京都の新型コロナウイルス感染者数が1万人を超えオミクロン株のまん延が急拡大しております。知人の感染、近くの施設でのクラスター発生なども耳に入ることがあり、昨年よりも随分身近に迫っている感覚があります。
 話は変わりますが、3月は「出会いと別れの季節」や一般には「年度末」を迎え何かとせわしない時期であり、1つの区切りのタイミングと感じます。年末や年度末に「この1年を振り返る」ということを思う方は多いのではないでしょうか。
 私は写真をさかのぼりながら振り返ることが多いのですが、この1年は新型コロナウイルスの影響もあってか公私ともに少なく感じました。
 真宗会館の行事の中止や延期、日程短縮などやむを得ないことではありますが、多くの方が訪れておられた花まつりや報恩講が大変懐かしく思います。
 記憶力の乏しい私には写真というものが大変ありがたいものであると同時に、写真を見て当時の事を思い出しながら「あの時ああしていたら、こうしていれば」と「たら・れぱ」を考えてしまいます。今考えても仕方がない、思い通りにならないことだと分かっていてもやめられません・・・。どこか思い通りにならないことを分かったつもりになっているだけのような気がいたします。
 皆さまはどんなことを考え、感じながら過去を振り返られますか?
 この本部通信の作成にあたり、故郷のお寺に掲示してある金子大榮氏の「やりなおすことの出来ない人生であるが見直すことはできる」という法語ポスターの言葉が思い返されました。
 やりなおすことの出来ないことを繰り返しながら、ふとした時に立ち止まり振り返ると今立っている場所を感じることが出来るのかもしれません。
                                                (東京真宗同朋の会事務局 中臣 研諒)