本年3月25日より、宗祖親鸞聖人御誕生八百五十年・立教開宗八百年慶讃法要が真宗本廟にて勤まります。
法要以外にも、境内では寄席や画展、井波彫刻ガイドツアーなど様々な催しがあり、個人的には、新たに御影堂前に開放される緑地広場での名産品展、マルシェなど他にもイベントが随時行われ、ご門徒でない方にも多く参拝いただけるのではないかと楽しみにしています。
このたびの慶讃法要には、東京真宗同朋の会での団体参拝や個人で参拝される会員もおられ、もちろん全国からも多くの同朋が参拝をされます。私自身、今回50年に一度という法要に多くの方と一緒にたまたまお参りできることで不思議に感じます。
そんな中で、私の所属寺でも団体参拝をすると住職から聞き、正直驚きました。すっかり所属寺のことを忘れがちになってしまっていたこともありますが、恥ずかしながら私はまだご門徒と真宗本廟にお参りしたことがなく、想像がつきませんでした。ご門徒から、普段はなかなか京都まで行けないが、この法要へは一緒にお参りしようという声があがり、お寺として久しぶりに計画することになったとのことでした。住職と話していると、「○○さん達、すごく楽しみにされていて、この慶讃法要が自分にとってどのような法要となるのか楽しみらしい」と聞き、その姿に”自分はどこか今回の慶讃法要を職員として、仕事として捉えてしまっていたのではないか”とハッとさせられました。
慶讃法要に参拝される方を案内することや、お役を全うすることは大切ですが、自分自身も門徒として慶讃法要に参拝するという意識に気づかされ、私にとって親鸞聖人とはどのような方なのか、慶讃法要を通して訪ねていくという楽しみが一つ増えました。
(東京真宗同朋の会事務局 中臣 研諒)